わが街の工務店だより No,10 東京駅の日

※こちらの内容は、2011年に折り込みました、わが街の工務店だよりです。現在の状況やサービスと若干異なっていることがありますのでご了承下さい。


建築を生業とする者として、自分が手がけたものはより永く住んでもらえるように創意工夫をしています。
そんな私が尊敬する設計士、辰野金吾の手がけた建物「東京駅」が完成したのが今日12月18日です。

東京駅の完成は今から約100年前1914年(大正3年)12月18日。瓦式の赤レンガの駅舎で、竣工当時そのモダンな姿から乗降客より見物客が上回ったそうです。

 大正12年のM7.9の関東大震災をものともせず、その見事な堅牢ぶりを証明しました。しかし昭和20年5月25日の東京大空襲により被弾し炎上、大部分を焼失し見るも無残な姿となりました。

戦後、GHQ統治下で、物資不足や様々な悪条件の中で、職人が知恵と持てる技術を駆使し、焼けた3階を解体、2階建ての近年の姿に再建。わずか2年という短い期間でのスピード再建でした。

その後も数回解体の危機に見舞われましたが、その度に市民の声により守られてきた東京駅。

来年春には改築工事により失われたドーム屋根が復元され、辰野金吾の手がけた昔の姿を眺めることができるようになります。
永く人々に愛されている東京駅は、建築を生業とする者の目指す1つのカタチであり、目標なのです。

わが街の工務店便り2011年No10.pdf

※2018年5月 ただいま、大変多くのお問い合わせをいただいております。折り返しが遅くなることがございますが、何卒ご了承くだいますようお願い申し上げます。